- 葬儀について6-1
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今回も仏事について、ご紹介しましょう。仏事には寺院が行う行事と一般の家庭が行う行事の2種類に、おおまかに分けられます。寺院の行事は、原則的にはそこから案内がない限りは、一般の方には直接は関係はないです。ただ寺院の役員や総代の方々は、そのたびに何かしらやらねばならない事が発生します。そして一般家庭の場合ですが、わかりやすくするために寺院の檀家について、まずはご説明します。組織的に言うと、菩提寺(檀家や門徒になってる寺院のこと)は企業で言うとこの本社(本寺)になります。一般に庵寺(あんでら)と呼ばれるお寺がなどが、営業所(布教所で教えを広めるお寺)ということになり、支社にあたるのは〇〇寺と名の付くお寺ですが、そこから暖簾分けしたお寺ということになります。なので自宅近くに庵寺しかなく、いつもお参りにおいでになるのが庵の和尚さんでも、葬儀等の場合は本社である菩提寺に届けねばなりません。いつもの和尚さんは、その菩提寺の要請によって伺われることになります。寺院も縦組織です、本寺の下にあるお寺にお願いしてもそこだけの判断ではできませんので、必ず庵寺から本寺に知らせが行くのです。ちょっとわかりずらいかも知れませんが、本寺に所属することで菩提寺になりえ、月々や法要の度にお参りいただけます。次回はこの続きを、ご紹介しましょう。